思い出のウイスキーとアム○ェイ

シーバス リーガル

あれは確か20代前半の頃

とあるカラオケボックスに友人と通ってた

そのカラオケボックスの店長と仲良くなって頻繁に通うようになっていたのだが

ある日、その店長の友人が遊びにきて、会ったばかりだと言うのにとても意気投合して話が弾んだ。

そいつは日焼けした肌に真っ白なシャツをはだけて着ていた。

いかにもって感じで、イケイケな雰囲気が満載のインチキくさいイカしたおっさん。

開いた胸元から胸毛が見えていて、なんだかそれがモジャモジャ輝いて見えた。

白シャツはとても話が面白いギラギラした経営者のオッサンらしく、湘南で海の家も経営していて、そこで起こった数々のエピソード武勇伝を高そうなウイスキー・・・銘柄は忘れてしまったが、確かシーバスリーガル・・・のロックを飲みながら話してくれた。

そして、また後日会おうって事になったんだ。

もちろんいつもの軽い調子の口約束のつもりだったんだけど

後日、カラオケボックスの店長から

白シャツが威勢のいいお前ら2人にどうしても会いたいんだって。美味い飯食わせてくれるっていうから1度会ってやってくれないか?」

俺たちはなんかオイシイ話が有るんじゃないかと期待して会いに行くことにした。

ステーキにウイスキー

高級なステーキ店で待ち合わせをしたんだけど

黒いベンツから降りてきた白いシャツをはだけて着たおっさんはどうみてもその筋の人にしか見えなかった。

滅多に入れない高級な店で遠慮なく高価なステーキをほうばり、何故かビールではなくウイスキーを飲みながら・・

確か白シャツが勧めてきたんだよね。これまた確かシーバスリーガル

・・・話が盛り上ってくると、急に

「お前らアム○ェイって知ってる?」ときた。

俺たちは顔を見合わせて・・・なんだか急に冷めてしまった。

心の中で「せっかく面白いおっさんだと思ったのに、結局それか〜」

はだけたシャツの隙間から眩しく輝いて見えていた縮れた胸毛が急に汚く見えてしまった。

「俺たちそういうの興味ないんで」ってキッパリ断って

あくまで個人的な意見です

その店を後にした。

その時一緒にいた友人は今じゃ立派な経営者

クルーザーのオーナーになっちゃった。

今でもたまにだけど、船に乗せてもらって一緒に釣りを楽しませてもらってます。

さいごに

ほろ苦い香りのするウイスキー・・・

シーバスリーガルのハイボールを飲んでいたら急に昔のことを思い出してしまった。

ウイスキーの香りって

なんだか華やかな若い時を思い出させてくれる

ウイスキーっていいもんだ